白湯と飲茶

練習の後の飲茶で私の身体は作られた。当時の中華料理は中国の元が驚くほど安く、中華料理はとても安かった。中華料理は、私にとって値段的にも欠かせないものだった。サンフランシスコの中華はレベルが高くてどの中華飯店に行っても、美味しくて

当たり外れが無い。レストランに師母が入って行くと、まるで店のオーナーのように店員さんに指示を与えて飲茶を持って来させる。私はいつも師母のとなりに座って、食べろ!食べろ!と言う料理をパクついていた。練習の後は腹が減る。いつだったか、食後に出たアイスクリームを食べようとしたら、急に師母が手を伸ばしてそのアイスクリームを取って自分で食べてしまった。冷たいものは氣功をする者には毒だ、と言って私を睨むのであった。練習中にはどんなに大汗をかいても、温かい白湯を飲ませられた。中国の気候のせいもあって「冷え」は中国医学では大敵なのだ。こうして白湯と飲茶は私の強力な味方となっていた。