真の強さと勇気

負け犬の遠吠えと言って、弱い犬ほどよく吠え立てるのであるが、人間も同じである。自分を自称して武術家と呼んでいる者ほど一番弱く勇気が無い。自分の至らなさを認めることが出来ずに他人のアラ探ししか出来ない。そしてウソをつく。こんな者は武術家と言えない。卑怯者であるから自分の武術履歴にウソをつかねば、自分の実力と資格の無さの穴を埋められない。こんな者は、元々、人の上には立てる器では無い。こんな者が新しい武術を創立して宗家になれる訳が無い。こんな者には真の強さと勇気は無い。真に強くて勇気ある者はウソをつく必要も無く、自分に武術家と言うタイトルはつけない。老子の言葉に「慈あり、故に勇なり、」がある。真の勇気は優しさである、と言っている。私の道場から出た二人のニセモノたちには、そういえば、優しさを見たことは無い。真に勇気ある者は自分の過ちを認めて、素直に謝り、自分の責任を取る者である。他人に「誠意を見せろ!」と言いながら、自分は誠意を見せずに謝罪も無い。私の道場から出た二人のニセモノたちは売名行為で総師範、総大将とそれぞれ自称していたが、真の勇気と強さを持たぬ者たちであった。それぞれ、強さと勇気をニセモノ道場で教えているらしい。こんな者たちには、真の幸せは生涯、訪れないだろう。