氣と霊素

宇宙の空間に、将来科学が進歩して電気の代わりになるエネルギーのあることを予見して、百五十年前にそのエネルギーを霊素と名付けた日本人が存在する。

大本教出口王仁三郎聖師である。

私は氣の正体が、ビッグバン以来、宇宙を拡大させ続けているダークエネルギーダークマターである、という仮説を立てている。明治時代に、この霊素は宇宙空間に無尽蔵に存在してそのエネルギーが電気が将来枯渇して電気の代用となると喝破した文献を読んで感動して、私は大本教に入信した。大本教を宣伝したくてこの記事を書いている訳ではない。出口王仁三郎聖師は続ける、人類が科学を進歩させて霊素を宇宙空間から取り出せるようになれば、無尽蔵にある霊素が人類の役に立つ電気の代用となり次世代のクリーンで人類にとって有用なエネルギーになり、人類に貢献すると言っている。私はどのようにして百五十年前の日本人が百五十年後の最新の天文物理学者が知り得た情報を、どうやってこんな説を立てることができたのだろうと不思議な感動を覚えたのである。ダークエネルギーダークマターが現在の科学では計測不能でその正体も解明されていない。宇宙空間の九十六パーセントはこのダークエネルギーダークマターであることは分かっている。霊素のことだろう。このダークエネルギーダークマターを発見解明できたらノーベル賞を取れると言われてこの研究者と私は酒を飲みながら氣と霊素、ダークエネルギーダークマターや宇宙の構図について話しをしたことがある。カリフォルニア州バークレー校に在籍している。氣の正体はダークエネルギーダークマターであり、霊素ではないでしょうか?という問いには、それが分からないから、今研究しているんですよ、とキラキラした目を私に向けて答えるのであった。日本の東京大学を中退してフリーの天文物理学者になってノーベル賞を取った教授の下で研究を続けている新進気鋭の最先端の学者であった。氣の正体は、氣の研究はノーベル賞にも繋がっていた。