飛行機の乗り方

若い時から飛行機に乗って、世界を駆け巡り、冒険の旅に出かけていたが、尤氏長寿養生功を修練した後には飛行機の乗り方が変わった。飛行機の中ではテレビを見ることに食事に、本を読むことぐらいしか時間を過ごす方法が無かったけども、今では、座禅をするように背筋を伸ばして瞑想するようになっている。高度一万メートルの高さで瞑想することは、ヒマラヤ山頂で瞑想するようなもので、氣を良く感じることになる。明後日、タヒチ出発の予定であるが、私が尤氏長寿養生功の勁空勁を開眼したのもタヒチであった。思い出の地である。今回のタヒチ行きは羽田出発の予定だったが、飛行機会社が変わって、成田発のニュージーランド経由である。飛行機のタヒチ行きの待ち合わせでニュージーランドで宿泊せねばならない。直行便では今回は行けない。飛行機の中での瞑想はいつもと違う。試してみると良い。いつも言っている無念無想の時が早く来る。いつの間にか、あっと言う間に到着地に近づく。尤氏長寿養生功と出会いの後には飛行機の中の時間の使い方まで変わってしまった。生活の質が向上する。意識が変わる。無意識のうちに緊張してしまうことが、通常であるが、肩の力が抜けて、頭の中はスッキリと軽く呼吸が柔らかい。テレビ電話でタヒチの指導員とこの一週間顔を見ながら、話を出来る時代になった。三十年前に訪れた時に比べると様変わりした。今回も空港に迎えの人が待っていて、島への移動を助けてくれる。その時にタヒチの巨人が来て居て、氣の体験をしたいのだと言う。この巨人を投げ飛ばした後、滞在する島に向かい、島民の治療が始まる。フランスの法律では、さまざまな法律規則があって、治療費や氣功の月謝は取れないということだったが、私の場合、治療費が無料なので、あちらも考えているらしく、少しの月謝と治療費は取っても構わないと言うことになっている。今回は手術後の静養が目的であるが、毎日治療で忙しいから静養するのは難しい。それでも、シュノーケルを購入して私の遊び心は満々で、別の島のホテルにはドルフィンが飼育されて一緒に遊べると言うので、その島に行って、ドルフィンと遊んで来ようと考えている。タヒチは私にとって因縁浅からぬ国で、知り合いが行くたびに増えている。名前と顔が一致しない。それほど多くのタヒチアンと知り合いになった。今回も他の島で新しい出会いがあって、又顔と名前が一致しないほどに新しい友人が出来るだろう。少しずつタヒチのコミュニティーの中に溶け込んで、移住の準備が前に進みつつある。アメリカに移住した時には知り合いも少なく、私にはあげるものは何も無かった。タヒチに於いては、現地の人の役に立つことが、提供出来るものが、私にはある。私の経験が役に立っている。タヒチが第二の故郷となって、また新しい世界を築いてみよう。出発の準備が出来ている。太田氣功道場の新しい局面が開かれようとしている。