自重トレーニング

尤氏長寿養生功のさらなる特徴に、  勁空勁を獲得する為の基礎訓練は自重トレーニングである。すなわち、器具を使わないで、身体の体重をバーベル代わりにして、ユックリとした動きで筋肉を鍛えるのである。特に上虚下実を目指すから下半身の強化に重点を置く。上半身は鍛えない。当然、現代の若者には魅力のない体型となる。昔の中国の氣功をする人の絵を見たことがあるだろう。下腹はでっぷりと前に突き出て布袋さんのように見える。現代のスポーツ選手と正反対の体型である。東洋の武術家は下腹ポッコリの体型だが、チカラの使い方は下半身の強いチカラを緊張の無い上半身に伝える勁力を使うので、こんな体型となる。しかし、最近、スポーツ界ではこの自重トレーニングの意味を理解して、流行して来ているようだ。器具を使わずに自重を使った筋力トレーニングは身体に重すぎる負荷をかけないので、筋や筋肉を傷めない。東洋の智慧が現代に科学的な説明解釈を加えて復活して来ている。