自重運動

尤氏長寿養生功に於いては、運動する時にはバーベルなどの器具は一切使わない。自分の体重を支える下半身を鍛える運動がほとんどである。例えば、屈伸運動はしたことがあるだろうが、尤氏長寿養生功では、屈伸を出来るだけユックリとするのである。慣れて来て筋力がついて来ると今度は自分を筋肉にどうしたら最大の負荷をかけられるか良く観察して少しずつ負荷を増やしていくと、いつの間にか脚の筋肉が太く、強くなって来ると日常の動作がたやすくなって、自分に自信がついて来る。西洋式の筋力トレーニングではバーベルを使ったものが多い。チョットトレーニングを休むと, 筋肉が小さくなって筋力が落ちてしまう。筋肉の限界以上のウエイトを使う時などにケガをすることも多いのである。自重運動のユックリした動きのトレーニングではケガをすることが少ない。サンフランシスコの道場で、ケガをする者はいなかった。私の場合は師母の私に対する期待が余りに大きく、私の膝は何時も悲鳴を上げて、ケガはしょっちゅうであったけれども、、、。ケガの功名で急速にワザを身につけて行った。そのおかげで下半身の筋肉は太く大きくなって、上虚下実の身体となっていた。あたかも、自分が鉄人になったような感覚であった。現在、太田氣功道場では指導員と道場生が私と同じ道を歩んでいる。