2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

意念と神経

NHK のガッテンという番組で神経についての特集をしていた。 筋力が落ちるのを意念で、イメージトレーニングで防ぐことができると言うのである。私にはピーンと来た。意拳の訓練の中には意念、今で言うイメージトレーニングを良く訓練するのである。アメリカ…

独裁と戦い

金正恩は独裁者としての延命のみを 念頭に最期の悪あがきをしている。 戦いを挑む者の末路が分からないらしい。自国民を飢えさせて莫大な戦費を ミサイルに注ぎ込む。おのれのことしか考えられない。 あの姜吉隆の尤氏意拳も任せた道場の 独裁者として私の名…

未来へ

面と向かいたくない問題を抱えながら、 私はこの大好きな、私が命をかけて 習得したこの氣功を毎週私のマックスまで、秘密だった技を後世に伝えようと、 改良を加えて、私の創意工夫した技も 含めて縁ある者達へ教授している。 どんな良いものでも、どれほど…

殻を破る

氣功習得の秘密は一言で言えば、 殻を破ることである。心に閉ざしている自分で作った壁を崩すことである。 ジャンプする回数を数えると十回まで、できればそれで良いと自分で自分の限界を作っている。でも私がもう一回と言うと、もう一回出来る。もう一回、…

肘打ち

私の武術家らしからぬ恥な出来事をいくつか紹介しているので、ついでにこれも言っとこう。アメリカから日本に帰国したのは数え切れない。その内の一つにテレビに 私が紹介されて、来日する回数はずっと増えた。そんな頃に成田からバスでホテルに向かうそのバ…

内功其の二

内功に対しての反応はいろいろある。 氣を受けるレベルによって様々な変化がある。私に起こった反応を紹介する。 毎日毎日通って鍛えられた脚と氣が降りて師母の氣を敏感に感じるようになったある日、ジャンプの際、師母の横に並ぶ形になり、師母の脚の横に…

内功 NEIGONG

内功とは、氣功の最高究極の瞑想で、 目を閉じて瞑想して相手、道場生を コントロールするテクニックである。 テクニックとして使わなくとも自分の 人間性、自己の向上に大きな働きをする。病氣の回復、内面の開発にも使える。ここまでのレベルに自己を高め…

笑い

師母はいつもいつでも笑っていた。 私も日本に帰国して以来、いつもいつでも笑っている。練習の際、道場生の 氣の反応に私は腹を抱えて笑ってしまう。こんなことがあった。私が氣の 訓練の頂点に達した頃に師母との訓練で 私は氣を感じる頂点に達したらしく…

武は絶対平和である

武術における武の意味は戈を止めると 云うことである。戈を止めると云う意味は戦争、戦いを止めると云う意味で、 争いを未然に防ぐと云うことになる。 私自身は、この哲学は実践出来なかった。日本でも権威を振り回して弱者を圧迫する者は我慢ならずに怒りに…

虎の型 Tiger Form

尤氏長寿養生功の上級者向けの訓練に 虎の型と云うものがある。足を前後に少し開いて立ち、両手を虎の前足のように指で、爪をたてるような形をとって、 目を見開いてジッと五分立つのである。 まぶたを閉じること無く、ジッと一点を 見つめたままにして立つ…

家族

家族は人間にとって、最小の単位の社会である。私にも当たり前に家族はあった。しかし、無知無学の母に育てられて母の夫である父親への失望と怒りのはけ口は一番小さな末っ子の私に向けられた。毎晩父への愚痴を寝床で聞かされて、それでも足らずに火のつい…

放松 ファンソン

放松ファンソンとは中国語で、日本語で言うとリラックス、緩める、という意味である。放松は氣功の初歩であって、 極意であって、最終の目標である。私のトラウマを解決出来た理由は放松の末、通氣になって、 ついに私の心の固い殻は破れ、私本来の心が現れ…

PRIORITY 優先するもの

私が仕方なく、知り合いたくもなくて、知り合った神田兄弟は、浪人時代も大学卒業後も、その場面の状況を把握出来ずにいつも優先するものを無視して自分のやりたいことだけを優先して生きていた。私ならこれは後回しにして置くことを彼らは今やってしまう。…

忍者と氣功

NHK で忍者の特集があって、興味深々で観た。忍者は修験道の印を組むらしい。それだけではない。瞑想もしていた。息長、(おきなが)という。 短く息を吸う、吐く息は長く一分ほどで吐く。驚いた。我々の瞑想時の呼吸と 同じである。脳波を調べるとβ波は 制限…

妻へ

私の妻が亡くなってそろそろ三年が経つ。もうすぐ命日だ。日本に帰国してからさまざまなことがあった。今から書くことは妻への感謝と鎮魂である。 私は妻に恩がある。病いの中で無理を承知で東京に来て、東京の大塚の道場の姜吉隆の不正を正す為に、歩くに人…

正しい瞑想とは

正しい瞑想を説明する時は正しくない瞑想も一緒に考えないといけない。 まず、瞑想とは英語では Meditation だが、 Meditation は日本語のコンセプトとは違う。東洋の瞑想とは何も考えないで瞑想する。 Meditation はじっと考えると言う意味だ。どちらにして…

愛と幸せの日々

私は今まで述べて来たようにさまざまな辛苦の末、私のトラウマも解決して ついに日本に帰国した。大好きな日本に帰れたけども、私の妻は遺骨で帰った。 残念で、残念でしょうがない。自由になった心が感じるものは、日本のものは 全て心地良いらしい。毎日送…

市民権

アメリカに住みたい人間は多い。 しかし外国人にとって、住むには永住権が要る。永住権を求めて世界各国から人は殺到する。私が渡米した頃は永住権は比較的簡単に取れた。人口を増やす為に国々の移民の枠が決められて技術者や特殊技能を持つ者を優先的に選ん…

奴隷

アメリカにはいまだに、奴隷のように働かされる者がいる。永住権を持たない者は足下を見られて時給百円位で雇われて、肉体労働を強いられる。 私も経験がある。日本人が日本人を奴隷のように扱う。雇う日本人は英語もろくに出来ない。カネを勘定することだけ…

食の秘密

私が習った井上先生の食制の食べ方の基本は玄米菜食で、最も重要なことは、次の日の排泄を考えて食物を食べるということである。日本ではバブル以来、美味しいエスニック料理などが流行って、 食べる種類が増えて、足し算するだけの食べ方になったが、引き算…

競争の修行

重い話が続いたので、師母の道場でのエピソードを少し紹介する。 修行が始まって、ジャンプがスタートした時に師母は何も説明しない。ただ 基礎訓練をしてあとはジャンプである。我々はジャンプするが、誰がジャンプしても「不好」である。そして強く重いジ…

支配

誰もが急性慢性軽重を問わずに PTSD、 Post Traumatic Stress Disorder を 持っている。重症の場合は自傷、自殺 にまで行き着く場合もある。私自身も P TSD があった。瞑想と運動によって克服した。我々の心は我々のもので誰にも支配されたくはない。我々の…

玉ねぎの皮と心の殻

玉ねぎの皮を剥いていくと、最後には何も残らないが、人の心の閉ざされた殻と皮を剥いていくと、最後に残るものは、 愛と幸せであると私は体験して気づいた。尤氏長寿養生功の訓練を通して、 この氣功の瞑想を通して、一万四千四百四十時間の瞑想と三百六十…

差別と偏見

アメリカのトランプがようやく本音を吐いて差別主義者の発言をした。いつ正体を現すことかと待っていたけども、トランプはついに口にした。私は在米四十三年の間にいつも黒人のような差別は受けなかったが、小さな目に見えない所では差別は、偏見はあった。…

蓮子の花

蓮子の花は仏教で珍重される花である。蓮子の花の最大の特徴は泥の中で成長する。そして真っ白で大きな花を咲かす。 我々の住む此の世も同じようなもので、世の中、世間、歴史もドロドロの泥で汚れているが、そんな中でも人間が立派に泥で汚れること無く、大…

波動

波長、波について、考えていたら、思い出したことがある。以前、大阪の道場を開いた時に集まった道場生の一人に 氣とは?との小論文を書かせた。ある者が氣とは波動であると、波動はあらゆるもの、万物に存在するらしい。量子力学でも万物が、物体も振動して…

phantom pain 幻肢痛

私の治療歴の中で最も特殊な治療がある。英語では phantom pain と言う。 日本語では幻肢痛と言うらしい。 漢字に示す通り、まぼろしの四肢の痛みである。私の友人の友達である。事故で左腕切断となった。手術後無いはずの肘から先に痛みと痺れが出る。労働…

波長

私のアメリカのクリニックにある患者が治療に来て専門分野の話になった。携帯電話の電波研究所に勤めて博士号も持つ エリートである。氣の話になり、人を飛ばすには背骨をアンテナにして氣を長く伸ばして相手の中心線、背骨に向けて発勁をすると言えば、携帯…

心に傷を持つ者

私はトラウマを引きずり、日本とアメリカを往復した。アメリカで家を買い、 新車を乗り回しても、結婚して子どもが出来ても心の闇は晴れなかった。 尤氏長寿養生功に出会い、厳しい修練に耐えた結果、ついに心の闇は晴れて、 トラウマを克服した。私より深い…

虫の音と宇宙

夏の盛りというのに虫の音が聴こえる。私は夜は寝ない。虫の音を聴く。なぜなら、虫の音は宇宙そのものであるからだ。一切の音が消える夜は宇宙を眺める、宇宙を感じる唯一の時間帯である。あと何年生きるか分からぬのに一度だけの人生の時間の中で、宇宙と…