妻へ
私の妻が亡くなってそろそろ三年が経つ。もうすぐ命日だ。日本に帰国してからさまざまなことがあった。今から書くことは妻への感謝と鎮魂である。
私は妻に恩がある。病いの中で無理を承知で東京に来て、東京の大塚の道場の姜吉隆の不正を正す為に、歩くに人の助けが必要なのに、
一人、東京で道場生と毎日遅くまで姜吉隆の不正を調査していたのである。
その甲斐あって、その時の道場生は
今、私の道場の指導員となって、ホンモノの氣功、上級クラスの尤氏長寿養生功
の私の教授を受けている。
それだけではない。私のトラウマが消えて、私が最初に好きになって愛した人が妻である。イケメンでもない背も高くない日本の礼儀も分からない私の気持ちだけを受け入れてくれた。美女と野獣であった。妻の母親も私を気に入ってくれた。私は妻の母親を大好きだった。三人で出かける時は妻よりも義母の手を取って、いつも出かけた位であった。
私が家族家庭に縁がないのを理解して、
妻には家庭の味を教えてあげなさいと優しくも言ってくれていたのである。
アメリカにも招待して、三人で出かける。楽しかった。嬉しかった。幸せだった。
女性に対する不信感と怒りが消えた後に
そのままの私を気に入って、受け入れてくれた妻と義母、そして私の生い立ちを理解してくれたこの二人、特に妻は
師母の
最後の弟子となって、日本人の女性で最初で最後の
私と同じ通氣となった。
私にとって同士である。オシャレで、鋭い
感性の持ち主の妻を私は大好きで愛した。正義感のある人で曲がったことは
嫌いであった。だから姜吉隆の不正を許すことはできなかった。
私は妻に言いたい。私は元気に幸せに日本で生きている。妻のおかげで、妻が教えた道場生は今私の太田氣功道場の指導員となって私
を支え、助けてくれている。少しずつでも、道場生は増えて、指導員候補も現れている。もう心配しないでユックリ休んで
ください。氣功で培った私の氣力体力で
精一杯、君の分まで生きていく。
とても感謝している。ありがとう。