パン食い競争
先日のデイケアでは、秋の運動会と
称して、パン食い競争があった。
私の競争相手は私より年上に見える
お年寄りの女性であった。ヨーイドンで出発した相手の脚は元気で、私は出遅れた。負けず嫌いの性格の私は全力疾走
した。ツモリであった。腕の振りは、
ウサインボルト並みだが、脚は一向に進まない。
杖を小脇に抱えてこの女性を抜いて
パンまでたどり着く。手で取ったパンを
口にくわえて、また腕だけ全力疾走で
ゴールにたどり着く。私が勝ってしまった。
オヤツのアンパンは微妙に美味しかった。
こんなお年寄りの女性にまで競争して
しまう私の性格を何とか変えないと
百二十五歳までたどり着くのは
難しいと思っている。がまた、全力疾走
?で努力して懸命に生きレバ、天と神
様に見放されることもないのではないかとまた自分勝手に解釈した。脚が悪くとも駆けっこして、全力疾走?出来る?
と、脚は動きが悪くとも、頭ではボルト並みの全力疾走が出来るのであった。