排泄と引き算

つい先日、体重計を購入して体重を

測ってみたが、七十二キロもあった。

三年で十キロ太ったことになる。

日本の食べ物が大変美味しく、つい食べ過ぎるようである。インテークとアウト

プットのバランスが良くない。

アメリカにいた時は一日一食玄米菜食であった。一時期体重が九十五キロもあり

玄米菜食して体重は十年で六十二キロまで落ちたのであった。そして一日一食にしても何ともなくなった。お腹は空かない。

日本に来てからは、肉も魚も何でも

食べるようになった。体調はとても良い。私の年齢での体重がこの七十二キロで適正であるかは調べてないが、体調が

良いので心配はしていない。私の妻の

父親は身体に良いというものは何でも

取り入れて、食べ物をテーブルいっぱいに並べたものを片っ端から食べて栄養のあるものを好んで食べたそうである。

食べ物に関しては引き算が出来なかった

らしい。一代で財産を他人の何倍も

作り上げた人で、欲も人一倍であったと言う。私は外食する場合、野菜を先に

たくさん食べてから肉類を食べて次の日の排泄を考えて食べるようにしている。

引き算をするのである。人生の中でも

同じことが起きる。家の中には、どうでもいい物が溢れて居住のスペースがドンドンなくなっていく。今、終活中でものを整理して要らないものを捨てている。もったいなく感じて

なかなか捨て切れない時がある。

排泄が上手くいかないと、病気になる。

大事なことである。義父は頑張り屋さん

であった。日本で一代で家を買った上に

それ以上の財産を築くなど、なかなか

出来ることではない。しかし、足し算は

出来ても引き算が出来なかったようだ。

健康にも人生にも、足し算と引き算が

両方必要である。食事と排泄、足し算

引き算。入れたら出す、流れを良くする。

ちなみに太田氣功道場では、四公六民

すなわち太田氣功道場傘下の人間に

対しては多くのお金は望まない。月謝の取り分の話しを言っている。氣功学校の教師が六割もらい、道場に四割納めて

もらう。一般の団体ならば、逆にするだろうが、ウチでは、傘下の人間の活動費に重きを置いて考えている。入れたら

出すである。ここにも共存共栄共生の

考えが生かされている。私が経験した

武道団体の本部だけはとても大きく

立派になって、ボロボロの地方弱小道場がそれを支える、言うなれば、本部ファーストである。これを道場生ファーストにしたい。道場生があっての太田氣功道場なのである。以前道場を任せた者は、

自分一人にカネを集めて贅沢していたのであったが、そんなシステムは長続きするわけがない。反面教師から習った

こと は多い。そんな者たちの同じ轍は

踏まない。新しい日本の新生武術氣功団体

を目指して、このあと私が天に召されるまでチカラの限り、指導員と一緒に

訓練瞑想講習会をして行くのである。