通氣は赤児になること

太田氣功道場のホームページを読むと、通氣という言葉が良く出て来て、この通氣って何だ?っと思った方がたくさんおられたかも知れない。尤氏長寿養生功の瞑想とジャンプを繰り返すと、最終的には氣が丹田に降りて来て、通氣となる。

私が通氣になったのは1992年のことだから、四半世紀、二十五年になろうか。

日本人で通氣になったのは後にも先にも、私が最初である。それから、早いもので、二十五年が経った。そのずっと前から瞑想を毎日しているから、瞑想歴は三十年ということになるであろうか?

私の経験と師母の言葉と先輩との会話

から、通氣(トンチー)は、赤ん坊のような身体と心になる、ということであると

理解した。丹田に溜まった修練された氣は、下腹、おへその下の腹をポコンと出すようになって、血流の流れが良くなった肌は赤みがかって、体型は赤児になる。

心も赤ちゃんのように素直に、大人のずるさが無くなって、何にでも、ストレートになって、複雑なことは考えない。

生まれ変わるのである。不思議な、

不思議な感覚であった。回りの人の

反応も変わって来る。師母は通氣になった弟子が好きだった。師母も通氣になって、何十年も経っている。仲間が増えて

嬉しかったのである。自分の作った

作品のようなものである。特に私は

たった一人の日本人の道場生で、道場を

代表する者で、ジャンプの音は一番

強く重く、師母が瞑想するだけで、私の

赤ちゃんの身体は反応した。こんなことがあった。道路を歩いていたら、向こうから歩いて来た身知らずの女性が私の前に来てハグをする。何をするんだ?と、すぐに身体を離した。私が赤ちゃんの顔になって、その女性は私の氣を感じたのであった。ハグして、抱きしめたかったのである。一旦、大人になった身体と内面がもう一度赤児になるのはとてもむづかしい。狂ったように修練することである。筋肉痛が毎日あって、練習によって、自分のプライベートな時間は無くなる。瞑想三昧になる。険しい

道のりなのだ。二度目の人生の始まりなのだ。身体も再生する。病気やケガも早く治る。氣が上に上がることは死に

近づくことである。通氣に近づくと

氣を下に下げていく。丹田に降ろしていく。死を遠ざけるのである。

何故に尤氏長寿養生功を訓練する人達に

変化変革が起きて、末期ガンの患者が

元気になって、余命宣告をものともせずに医師が宣告した余命の年数を越えて生きるのか、

尤氏長寿養生功を訓練することによって、氣を下に降ろすと身体と心に良い影響を与える仕組みが理解できるで

あろう。