芸術の勁空勁

私は近年、勁空勁は芸術であると感じるようになった。見知らぬ者との初めての氣の交流は、まるで、闘牛士が筋骨たくましい牛を手なづけるようなもので、例えが悪いかも知れないが、私が若い頃、スペインで見た闘牛と同じ身体的芸術とでも言うようなレベルにまで勁空勁のワザが磨かれなければ、人の前には立てないと感じるようになった。もちろん興行とか人前で喝采を浴びる為に修練している訳ではない。しかし、どうせ講習会などで人々の前で披露するならば、相手も見る人にも感動を与えるような美しい姿、ワザの身体的芸術とでも言うようなものでありたい。誰にも感動的な体技を体験してもらいたい。