站椿の本当の意味

以前、格闘技雑誌であったか、あんまり理解出来てないと思い、印象があって、また逆に印象に残った記事があった。站椿は根性で立つと言うものであった。今考えると笑ってしまうが、もちろん、本当の意味は違う。地球の磁気が北極と南極の間に流れているように、人体にも氣が流れている。站椿で長い年月立つと、人体の中を流れる氣は増大して、その流れは早くなる。医学的な意味合いでは血流が30パーセントほど良くなるのである。血流が増大することは、私が血流計を使って検証している。站椿の本当の意味は武術で用いる氣の養成である。氣は人体活動の源であるので、武術だけに限られるものでなく、他のさまざまな分野に使えるのである。このことは私がテレビの番組で証明している。決して根性で立つものではない。また、根性や精神養成の為にあるものではない。ドクター尤は、当時ドイツに留学もした医師でもあったので、意拳の站椿が健康長寿に有効であることを確認して、武術家の立場より医学的な立場から研究して、瞑想が特化しているチベット密教に站椿の深化を求めたのである。站椿は立つ瞑想である。尤氏長寿養生功として確立された時から武術としての站椿から健康長寿としての站椿に変わったのである。その内容は現在、太田氣功道場に氣功として、日本に伝わっている。意拳の基礎訓練はそのままに太田氣功道場の基本として残っている。ドクター尤老師の奥様であられた欧陽敏師母は楊氏太極拳の名人でもあったので、私は太極拳の柔らかさも身につけて今に至っている。であるから、尤氏長寿養生功には形意拳太極拳意拳が全てミックスして密教の瞑想に特化した、站椿になっている。身体の背骨の曲げ方、手指の曲げ方、足裏の体重のかけ方などの口伝が伝わって、決して、本や写真で学ぶことは出来ない。師と一対一の修練が必要なのである。今は私が秘密のベールを剥いで、道場生に全て公開している。習うには、今が一番である。今がベストのタイミングである。