本当の「自分」に出会う

私は大学を卒業しなかった。というより出来なかった。だから私は大学中退者とされている。学業が悪かったのではない。授業料を払えなかった。在学中に渡米の話を聞いて両親も亡くした私は休学手続きも取らずに日本を去った。アメリカでは、就労の際は履歴書に高卒と書くしかなかった。

そのようなことで、アメリカでは、

自分を見失いそうになりながらも

大学入学を再度果たそうとしたけども、最初の結婚では、

生活が優先して果たせなかった。離婚後、環境が整い、やっとの思いで鍼灸大学に入学する。資格試験合格とほぼ同時に師母と出会い、

修行が始まる。骨を削るような訓練の末に通氣を頂く。そのずっと前に

一度目の結婚は破局を迎え、通氣後に二度目の結婚をする。妻の弱い体はアメリカ在住のストレスと実家の問題のプレッシャーに耐え切れずに

他界する。前述したが2015年に日本に遺骨の妻と共に日本に

戻ってきた。書けば短いが、長く、険しい旅の道のりだった。通氣をもらう前の自分は「自分」ではなかった。日本人とアメリカ人との出会いは、日米間の往復は、世界を旅した、世界中で交流した人々は、その旅は、私の人生は、実際は本当の「自分」に出会う為の旅であったのである。

本当の「自分」に出会うまでには、私の母との確執を解決して「自分」を取り戻さなければならなかった。「自分」を取り戻すと、本来の自分は無学で無く、極貧でも無い、いつも朗らかで、笑みを浮かべて、幸せな毎日を過ごせる「自分」なのだ。と自覚した。親と子供は別個で別人格である。親の因果のサイクルは断ち切った。

尤氏長寿養生功は、そのシステムは、

瞑想が主体で、心理的な障害、トラウマを取り除く働きがある。脳科学的にも、生理的に、ストレスによって傷ついた脳内のキズをも癒す力があるのが医学的にも今では解明認識 されている。 

癒しと再生の道なのである。