世界に通用する氣を

アメリカで私が習った氣功、尤氏長寿養生功は疑いも無くホンモノの氣功武術であった。中国人、アメリカ人だけでなく、私も含めて遠くヨーロッパの国々のフィンランドアイルランドからも道場生がいた。世界中から、集まっていたのである。今、私がこの氣功武術を教えるようになって、少しずつ海外の国と接触し始めて世界に発信しようとしている。何年か前にアメリカの大学フットボールの巨人選手をあるテレビ番組で投げて、立てなくした時があった。全国放映だったので、観た人もいるかもしれない。まるで冷蔵庫のような大きさの初対面のアメフットの選手を触らずに投げてコントロールすることは困難なことである。しかし、私の鍛えられた氣はそのことを可能にしてくれたのであった。人種に関係なく、氣を巡らすことはできるから、世界のどの国に行っても、同じことは起きる。その為には、世界に通用する絶大な氣を養わなくてはいけない。日本で二十五年ほど前にテレビで紹介された時には、私の氣もワザも未だ完成はしていなかったように思われる。あれから三十年ほど経って、今の私は、その時の私ではない。あれから私は世界各国で、私の氣とワザを試してその完成を目指した。未だ完成しているとは思えないが、今でも完成を目指して努力精進を重ねている。講習会に集まる初対面の参加者に勁空勁ができる成功率はほぼ百パーセントになっているので、完成に近づいたとは思われる。この百パーセントを常態化する。これが出来た時に、完成したと言えるであろう。三十年経った今でも心が少年のようにワクワクするのは百パーセントを目指して完成させる努力精進を今でも重ねているからだろう。世界に通用する氣を持つまで、私の修行は終わらない。終わらせることは出来ないのである。