勁の科学

最近の講習会では、私が一生懸命に勁空勁の成功率を百パーセントに近づけようと、試行錯誤でいろいろ試した結果、ついに百パーセント勁空勁を参加者に打てるようになっている。科学は仮説を立てて、実験と観察を続けて仮説の証明をするものである。再現可能とすることに科学の実証性がある。ただの究極のワザである勁には誰にでも出来る科学があった。自然のエネルギーを用いて身体を勁力が出せるように、 身体を作り変える。上虚下実は勁を打つ手段となるものである。すなわち、徹底的に下半身を鍛えると下実が出来る。上虚は上半身の緊張を取り、徹底的にリラックスする。すると身体は健康になって、完全な上虚下実になると完全な勁を打つことができるようになる。勁力は氣から生まれるが、それは圧倒的な下半身の強さがリラックスした上半身に伝えられたチカラであった。人間は機械ではないので、クスリの効果と同じで個人差がある。しかし、私は相手が私の氣を感じて、ある一定以上の反応がある場合は百パーセント勁を打てるようになった。相手の脳と筋肉や運動神経の良し悪しもある。何かの理由で緊張が取れない者もいる。この原理を用いて、身体に問題のある患者の治験成功率も飛躍的にアップして、ほぼ初回の一回で痛みが消失し、初回の一回で完治する患者も数多い。タヒチに於ける治療は百パーセント成功して、タヒチの島に招待されることになった。非科学的に思われる武術の勁空勁を科学的なアプローチで訓練していたら、このように再現可能な技術となった。以前は殺人や試合に勝つ為の手段とされた技術が、今では人類の健康長寿に役立つものとなった。この上虚下実での勁空勁は武術のみだけでなく、スポーツの分野でも応用出来る。さまざまなスポーツの分野に使えて、日本代表のオリンピック選手にも良い影響を与えて良い成績を残すことができることは私が身をもって、体験し、離反者の一人を日本拳法のチャンピオンにした経験があるので、実証済みである。私がタヒチに移住した後もスポーツの世界で、オリンピックに通用する勁空勁と上虚下実を授けたいと考えている。