一回限りの人生、今を生きる

一度死んで生き返り、同じ人生をもう一度やり直したいと思い、生き帰った人間はおらずに、そう願っている者がどれほどいるであろうか?もし、人生が一回限りのものであるならば、今、与えられたこの今の瞬間、瞬間を一心不乱に全力を尽くして生きることに尽きるだろう。私にはもう答えが出ている。自分に充分な知力と実力と親から受け継いだ財産など無ければ、人間の活動をバックアップしてくれるエネルギーである氣を十二分に養い、それを自分のチカラとして自分の人生に活用することで生き抜くしかないように私は、思うのである。もちろん、これは私の人生に起こったことであるから、全ての人に応用出来るかどうかは知らない。人それぞれの好き嫌いや向き不向きもあるだろう。私の人生は、尤氏長寿養生功を修得してから人生が好転したことは事実である。もし、氣を知ることなくば、私の武術に対する境地のレベルと東洋医学鍼灸師としてのレベルも何も達成出来ずに泣かず飛ばずで私の人生を終えることになっていただろう。だから、私は師母とドクター尤老師に感謝してもしきれない。氣の存在を知らずに武術や東洋医学をしているつもりになっている者は数多い。一生懸命に練習と学習しても東洋哲学の原点の氣を学ばねば、魂の入らぬ仏を作るようなものである。中身が無い。スタートする時はいつでも今でも遅くはない。人生が一度きりならば、氣を味方につけた方がより良い効果的な活動をして、より良い人生を生き抜くことができる。残りの与えられた人生を私は氣を充分に練って、効率良く、自分の活動を氣で支えられて生き抜く覚悟である。氣の世界は神秘のベールに包まれている。ひとつ、ひとつの神秘のベールは一枚ずつ、私によって剥がされて行っている。