人生の勝利者発見
今日 NHK の番組で、元プロボクサーで、あのフィリピンのパッキャオと闘った在日コリアンの三世のドキュメンタリーだった。パッキャオと壮絶な殴り合いをして、ダウンしそうになりながら、ついに一度も倒れず、戦いには敗れた。パッキャオはこの試合を機にアメリカに渡る。世界チャンピオンへの道をひた走る。この在日コリアンのボクサーは引退を決める。小さい頃からチビの在日コリアンといじめられて、殴られても殴り返す勇気が無かった。ある時からボクシングジムに通い、プロボクサーとなる。毎日毎日トレーニングして、パッキャオとの試合が決まる。相手はメチャクチャ強い。スピード、技術、パンチの強さ、どれをとっても勝つチャンスはない。でも、闘った。負けたけども、このパッキャオとの試合の後は勝ち負けはどうでも良くなって、その後猛勉強して看護師となって、今はパッキャオを殴った手で、認知症で苦しむ老齢者の肩を揉んでいる。涙無くして見ることは出来ない番組であった。
百歳まで生きなくても、既に、人生の
勝利者になっている。いっときの勝利者にはならなかったが、社会の中で、苦しむ弱者、老齢者の介護士になって、
人生のチャンピオンになり、人生の
人生の敗者になることを拒み、人生の
勝利者になる道を歩んだのである。
私は心からエールを贈りたい。
あなたは、パッキャオに勝たなかったが、弱かったのではない。試合に負けたが、人生に勝利した。
そして、嘘偽りのない自分の人生の
チャンピオンになった、と。