ピンピンコロリ

長寿と言っても、ベッドに縛り付けられての長生きは誰一人望むことではないだろう。健康で、自立して誰にも迷惑をかけずに長く生きるのを願っていると思う。いわゆるピンピンコロリと言うものである。私の師である欧陽敏師母は百歳を超えて老衰で亡くなったのであるが、百歳を超えても、目こそは白内障を患い、不自由していたけども耳は良く聞こえて、遠くにいても我々の会話が聞こえていた。だから悪口や変なことはうかつに言えない。そして食欲旺盛で健啖家であった。八十年ほども尤氏長寿養生功を訓練した結果であった。私が通氣を頂いた時には八十歳を超えていたがその後でもずっと長生きした。時折、病気で手術もして我々は心配したのであったが、いづれの手術にも生還した。私も二度の病気で手術して集中治療室にも入ったけども、他の患者は全員が 亡くなって私一人が生還した。今、杖をついてはいるが北海道とタヒチに一人で行けるほどに元気になっている。体調も驚くほど良く、椅子に座って指導員と道場生を勁空勁で容赦無く、投げ飛ばしている。来年はタヒチに移住して第三の人生をスタートする。東洋医学の治療院を開いて尤氏長寿養生功を教授して元気に南洋の島で新しい仲間と共に島の生活を楽しむ予定である。そして師母と同じかそれ以上長生きしてドクター尤老師と師母のご高名を轟かすことを決して忘れない。ドクター尤老師と師母は上海に居た時には大きな邸宅に住んでおられていたが文革紅衛兵に拷問を受けて伝統文化の尤氏長寿養生功を反共産的とされて全財産を取り上げられて、その名は辱められたのであった。尤氏長寿養生功がどれだけの人に今までその恩恵を与えて来たか分からない。私はドクター尤老師と師母のご高名を回復して世界にその名を轟かせたい。