回復再生の予感

タヒチの友人で道場生でもあるタヒチアンが来日してあちこち一緒に案内しているので毎日歩くことが多く、一日に五キロ、十キロと歩いている。夕方帰宅する頃には脚が棒のようになって、しびれと痛みで歩くのが困難になる。苦あれば楽ありということで、エスカレーターに乗ることができるようになって、今では、大股で左足に体重を完全に乗せて歩くことができるようになっている。五年のあいだ、出来ないのであった。今、やっと左足に体重をしっかりと乗っけて歩けることが出来ている。不思議な体験である。車いすから立ち上がり、杖をついて歩くことから、杖無しで家の中では歩いていたが、新宿の人混みの中 一人で駅のはじからはじまで歩き、電車に乗って帰宅出来た。四、五年前の私を知る者は奇跡が起きた、と言うだろう。私には良い野心がある。友達になったヨガの先生に付いてヨガのストレッチを習い、膝を柔らかくして、脚の再生を図る。丘の上の滝で毎朝、瞑想して、ジャングルを歩いて脚力をつけて脚の再生をする。健常な身体に戻るのである。希望と野心に溢れて身体の回復と再生を予感している。私は今年七十歳を迎えるが、精神、心は二十、三十代であると同時に身体も七十歳とは思えないほどの体力と精神力をキープしている。タヒチに行ったら、氣功の訓練の他にもジムでウエートトレーニングを毎週プライベートのインストラクターをつけて筋肉を鍛える覚悟で、毎朝にカヌーで島の回りを散策する予定でもある。楽しみな期待は尽きることがない。