夢の実現と真実の話

人は誰しも夢を持つ。持っているだけの夢では夢にはならない。夢を見ているだけである。形のない夢は実現されて、初めて夢となる。夢と目標は大きければ大きいほど達成感がある。他人と同じサイズの夢では情け無い。大きな夢を実現したい。私はいつも日本人の規格を外れた夢を実現して来たと言う自負がある。せっかく日本を飛び出したならば、日本人がマネ出来ない夢を達成してやろうと言う夢を持った。日本人が誰も達成出来ていない尤氏長寿養生功の修得、通氣の達成である。尤氏長寿養生功を習い始めた私には、そのような夢を持つことすら夢のまた夢であった。あの頃の私は、練習に全身全霊、全力の毎日を送ることで精いっぱい、後悔しない毎日の訓練をするだけでヘトヘトになっていたのである。四年も二十年も先に習っている先輩たちに追いつくことは至難のワザであった。やがて、少しずつ、師母との距離が近くなって来ると私の夢が現れて、だんだんと日を追うごとに夢は大きくなって行く。夢は現実のものとなって行った。尤氏長寿養生功を教えるつもりが無くても状況は自然にその流れ、方向へと向かって行く。それは私の意志ではなく、日本のテレビ局が日本へ招待してテレビタレントを空勁で投げることを要請して来た時には、私は師母のお供をして、師母が私を投げ飛ばすデモンストレーションを考えていた。私などが出る幕などはない、と思っていた。ところが、師母は歳なので、日付け変更線を越えたく無いと言う。お前が行って来い、と言うことになってしまった。それが誰も知らない私だけが知ってる真実の話である。私にはテレビタレントを投げ飛ばす自信などは無かった。しかしながら、海外で、武者修行として大柄の武術家とスポーツ選手を相手に空勁で投げるトライアル試技を何遍もしていたので初対面者を投げ飛ばす密かな自信は辛うじてあった。未だ完成がされてはいなかった。とんでもない要請の、当時飛ぶ鳥を落とす有名人タレントのダウンタウンを投げ飛ばすテレビ局の番組に出て、全国放送でオンエアーされたから、見た人もいるかもしれない。伝統的には師母とドクター尤老師が初対面者を投げ飛ばすことなど、あり得ないから、私がするしか仕方がない。若い頃のダウンタウンは勢いがあって、全力で向かって来る。私も今と違って心身にチカラ余り、私も遠慮しなかった。面白い映像であった。今もオリジナルのビデオテープを持っているので、著作権の問題無く ば、ユーチューブに掲載出来るのであるが、、。これが、誰も知らない、今となっては、私だけが知ってる真実の裏話である。