ゾーンについて

スポーツにおいて、ある瞬間、頭が何も考えずにまるで自分で今まで体験したことのないようなパフォーマンスが勝手に身体が動いて出来るような変性意識状態をゾーンと読んでいる。スポーツ心理学でかなり研究されている。このゾーンは別にスポーツに限ったものではない。あらゆる分野にゾーンはある。集中するときは人間は緊張するものであるが、ゾーンに入るとリラックスしていても最高のパフォーマンスを達成するものである。尤氏長寿養生では、このゾーンをいつでも体験出来るように練習するものである。ゾーンを体験するにはリラックスしなければならない。緊張すると筋肉は硬直する。硬直した筋肉はスピードが遅くなるし、自分の持つ力を発揮できない。我々尤氏長寿養生功で行うジャンプはリラックスしないと良いジャンプは出来ない。私が道場生を投げる時は私は力を使わない。指や手に力が入ると上手くいかない。リラックスして力を出来るだけ抜くのである。静のエネルギーでそのエネルギーを相手に伝えるのである。言うはやさしいがやってみると上手くいかない。これを可能にするには深い瞑想が必要である。瞑想によってリラックスすることを学ぶのである。このあいだ書いた動と静のエネルギーを使い分けてどの時に力を抜いて、どの時に力をを入れるのか教わるのである。現在の太田氣功道場ではこのゾーンにいつでも体験出来るように毎回の修練で練習を通して瞑想とジャンプと站椿でリラックスと緊張を学びいざという時に使えるよう、備えるのだ。いわゆる達人、名人の域の意識状態と変性意識状態を経験するものである。