タヒチ事情

私のこれまでに得たタヒチの内部事情を私の印象と主観を交えて共有してみたい。まず驚くのはタヒチアン の身体の大きさである。女性にしても、背が高く、平均で私より高い百七十センチ以上あるだろう。男は百八十から百九十、時に二メートルを超す者がいる。若い女性はモデルにように手足が長く特に腰の位置が日本人に比べても異常に高く脚が長くてかっこいい。今年ミスフランスはライアテア島出身のタヒチアンであった。ポリネシア人とフランス人の混血が進んで美人が多い。逆に男は顔はいかつくて、お相撲さん並みのサイズで、いわゆる太った者が多い。でも筋肉は鍛えられているが糖尿病になり易い。特殊な土地柄と歴史的な事情で肉体を鍛える男が多く、スポーツや武術武道にとっても興味を持っている。しかも、先祖は台湾の一部族であったと言うから、アジア人なので東洋人とは馴染み易いのは、私日本人にとっても非常に親しみを込めて接してくれる。私には愛すべきタヒチアンである。以前住んでいたお高く止まって有色人種を差別するアメリカ人よりずっと良い印象が私にはある。身体が大きい男たちは路上のケンカが日常茶飯事らしい。私をタヒチアンの伝統マッサージしてくれたフケホアと言う名の男はいわゆる喧嘩屋で路上ファイターで無敗を誇っていた。とても人柄が良くてすぐうち解けて友達になった。タヒチアンの指導員のいとこだと言うが、あれもいとこ、これもいとこで、島のみんなはいとこだらけだったので、小さな島では血縁関係が複雑化していて、ちゃんと確かめるともう一人の中国系タヒチアンのもう一人の指導員とはいとこ同士であった。だから一人誰かタヒチアンを知ると、誰に会ってもいとこに当たる。タヒチでは人も歩けばいとこに当たる、とでも言えるだろうか?