師兄史老師

私の兄弟子に当たる史老師夫妻が来日、今日太田氣功道場にお越しいただいた。和やかな雰囲気で話は進み、分からなかったドクター尤老師夫妻の中国時代のことがいろいろ情報を得て理解出来たことは多かった。 史老師は文革以前にドクター尤老師に師事していた。王向斉老師から意拳の真髄をドクター尤老師ただ一人習ったものを史老師は受け継いでいる。ドクター尤老師の娘さんを除いて、中国ではただ一人のドクター尤老師を身近く知る生き証人である。私にとっては、とても貴重な大事な人である。私の知らないことを知り、お互いに話に共通点を尤氏長寿養生功に見いだせるまるで家族のような存在なのである。私の拙い空勁を見てもらい、基本功を助言してもらう。私にとって師母以来の頼りになる指導であって、とても参考になるものであった。意念の用法、心法の用いる方法とか、ドクター尤老師が教えた濃い内容のものばかりで私には宝もののような言葉をたくさんいただいたのである。帰りには、とても欲しかったもう一つの英文版の本をいただいて、師母の中国時代の逸話と私の見たアメリカでの逸話をお互い話すと大笑いして食事の場が盛り上がったのである。師母は中国でもアメリカでも男勝りの女丈夫であった。初めは恐くておそるおそる話していた私がいつの間にか、冗談を言ったり、パーティーなどには一緒に1930年代のダンスを一緒に踊るようになっていた。こんなにも師母に接近したのは私くらいのものだろうと思う。怒る時にはケチョンケチョンに切り刻むように大の男が涙を流すほどであるが、一旦ふところに入ればあったかい師母なのだ。とても懐かしい。私の拙い空勁のワザも見てもらい、来年の再開を期して駅で別れたのである。再見、史老師、