2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

彼我一体

究極の武術の境地を、以前にこの短い言葉で私は現したのである。絶対平和であるとか、愛であるとか、その武術の特徴を表す言葉で表現するのだろうが、私が三十年の尤氏長寿養生功に携わって得た私個人の体験的な感覚から身体の内側から出て来た言葉である。…

日本の職人、継承者

日本のモノ作りの職人たちは外国人を感心させる、うならせるワザを持ってモノを作る。その職人のワザを持つには、先人の前代からのミリ単位、ナノ単位の神ワザを受け継いでいる。受け継ぐだけでは終わらない。その伝統のワザをさらに磨き上げて神ワザの世界…

別れと出発

ホームページにも掲載していたことではあるが、このことに触れると私は感情が激して、涙がどうしても流れて来てしまうのである。涙無くしては語れない。 私が修行を終えて、最終の練習も終えて、私が師母に「師母、明日日本に出発します、今日が最終の練習で…

女の涙、涙にはご注意

サンフランシスコの道場に自称女優の女が尤氏長寿養生功を習いに来ていた。この女が身体の痛みを大げさに訴えていたので、当時、事情を知らない私が、その場で整体整骨で痛みを取ってあげたところ奇功を奏して、大変感謝された。ところが、また、何か練習で…

出入り禁止令三日間

ある日、サンフランシスコのイタリア街で美味しいニンニクの料理で有名なレストランに私の妻と一緒に夕食を食べに行った。ニンニクをオリーブオイルで炒めたものを注文して、あまりに美味しいので、ニンニクが好きな私は30片も食べて、チョット匂いが気にな…

白湯

白湯は私の修行中の唯一の飲み物である。コーヒー、紅茶、お茶、アイスクリームは御法度であった。身体を冷やしてはいけない、嗜好品を飲んで、肝臓に負担をかけるな、との鉄則があって、私は忠実にそれを守った。今では、飲みたい時には酒やビールも飲むし…

ミミの願い

ミミは師母の三人いる娘さんの一人で、師母の晩年一緒に住んで師母の面倒をみていた。私が日本に帰国する前に私を呼んで、頼みがあると言う。父親のドクター尤を尊敬していて、ミミ自身も医師であった。文革で地方に飛ばされて、大変な苦労をしたと言ってい…

師母の怒り

私が師母の道場に通って訓練を受けている時には、師母はチョット習ってすぐに自分を世界一のマスターと自称する者を警戒して、どんな小さな生意気な口をきく者と態度をする者に容赦のない罵倒をして、ケチョンケチョンにみんなの前で吊るし上げていた。私は…

アクセス件数十万件

このブログを書き始めて二年になるのであろうか?あと一、二カ月でアクセス件数が十万件になろうとしている。ブログの件数十万件が、十万人が読んでいることではないと以前に教えられた。一人で三回ほどアクセスしているから、三分の一とカウントするべきで…

強者

武術武道では、試合や戦いで勝った者を強者として讃えるのが常であるが、尤氏長寿養生功を長年修練し、百年を超えて生きた師母が百歳をとっくに超えて若い道場生を投げ飛ばすのをまじかで見て来た私には考えの浅い、そして、チャンピオンになったと吹聴して…

International 国境を越えて

私は国際的な感覚を養う目的の、大学の寮で外国人、特にアメリカ人と同室で生活する環境で大学生活を経験した。そのせいもあって、アメリカへの移住を若い時に決意して渡米をしたのであった。二、三年住んだ後には日本に戻って来ようと思っていたけども、結…

講習会

太田氣功道場では、毎月、講習会を開いて、初対面の参加者と氣の交流をして勁空勁の体験をしてもらっているが、現在では、参加者が自分自身と私の氣を感じるときには百パーセント成功する確率を誇っている。氣を感じることが出来ない参加者には私は何もする…

一芸に秀ず

どんな技術もワザもその道の一芸に秀でることは他の芸にも通じることが出来る。一芸に秀でる者は多芸に通ずと言っている。私は今、他の芸術、技芸に関する記述を読むことが楽しみになって、他の人がそれを習得する際の修練方法や残した言葉を吟味することに…

飲茶ヤムチャ

どうでも良いことではあるが、日本を去る前にどんな小さなことでも話し残して尤氏長寿養生功をどのようにして習得したか、師母の思い出話しを言っておきたい。朝の練習が終わると、何時もみんなで中華料理屋に行ってランチを食べた。当時、中華料理は街で一…

組織自衛防衛

尤氏長寿養生功が私によって、日本のマスコミに取り上げられて、チョット評判が出ると私が東京の道場を任せた者や初めから、これを学んで自分のビジネスの足しにしようとする者たちが勝手に自分の道場を開いて、自分を師範と呼んだり、私に糾弾されるや、今…

座禅

立禅の後の座禅はあまり汗をかかない。座禅は立禅で出た氣を体内の隅々にまで巡らす目的がある。そして立禅同様に無心になる。この座禅に於いては、変性意識状態になることはないように思われる。自分の重心が低く、氣は静かにゆっくりと全身を巡るからであ…

チャンス

人生の中でチャンスに巡り会うことはあんまりない。だからこそチャンスを得た時にはチャンスを逃さぬように全力で、チャンスをものにするように努力しなければならない。人によってはさまざまにチャンスは訪れよう。私の場合には渡米のチャンス、二度目の結…