サル真似

私はこの何十年来、あるオトコから、サル真似をされ続けられている。氣功武術として私がマスコミに登場して、テレビのタレントを初対面で、氣で投げ飛ばしてコントロールしたことに驚いて、私の道場に何百人もの道場生が来るのを見て、これは儲かる!と思ったのだろう。それまでに何をやってもうだつの上がらない自分の人生を私にすがることで、私の真似をすることで、カネを手に入れて贅沢な生活をしたかったものと見える。テレビに出て、氣功武術の師範になって名前も売って、有名になり、チヤホヤされたかった。それにしてもあまりに軽薄なオトコである。自分は努力せずに結果だけを欲しがるから、実力はつかない。その実力のなさを私の真似をすることで、埋めようとする。私の真似をすれば、ある程度の自分の欲しいものは手に入る。しかし、世の中はそんなに甘いものではない。カネやクルマやオンナは手に入れても、絶対に手に入らないものがある。自分の人生を生きる上に必要な、誠の自信、誠の実力、ウソと虚偽ではない本当の経歴である。これらのことは真似しようとも、真似の出来ないものである。私が師母と一対一の三十年に及ぶ、修行の結果としての私の実力と自信、どんなに逆立ちしてあがいても、今生において、手に入れられない、追いつくことの出来ないものである。このオトコ自身が一番良く知っている。いくら虚勢を張って、真似しても、努力せずには身につかない。手には入らない。何十年も経って、また元に戻ってしまった。自信も実力も無い自分本来の本当の自分を変えることは難しい。身体だけは大きくなったが、内面の心は大きくならなかった。