文化遺産

日本にも世界にも文化遺産はたくさんある。尤氏長寿養生功文化遺産としての資格は充分にある。中国武術の歴史は日本よりも長く、その中でも内家拳意拳の王向斉老師は中国の歴史書にも登場して、そのチカラと特異性を全中国に示している。ドクター尤老師は王向斉老師から一番、最大に意拳の真髄を受け継ぎ、意拳の基本功に医学的な有効性を確信して、武術としてではなく、氣功武術の健康養生法として尤氏長寿養生功を創立したのであった。武術の究極の技法として、意拳の勁から空勁へとワザを昇華させて健康養生の手段とする画期的な触らないで相手を制しコントロールする空勁を開発して中国では神拳の尤と称されたのであった。この触らないで相手をコントロールする空勁は世界の中でもひとり尤氏長寿養生功の独壇場であり、大変貴重な中国氣功武術なのである。その稀で、特異な氣功武術はほとんど消滅しかかっていたのを私がアメリカはサンフランシスコで私の家財道具を売って資金を作り三十年の修行の後に日本に紹介して長い年月が経った。そのあいだに心無い者に乗っ取られ、継承が間違って伝えられそうになり、今また、自己顕示欲に駆られた者が亜流の瞑想道場を開き伝承を邪魔されている現状ではあるが、私にはこの文化遺産を守り次世代の人間に手渡す義務と責任がある。心無い者にこの貴重な文化遺産を汚されてはならないのである。将来、日本だけでなく、世界にその名が轟き、ドクター尤老師と欧陽敏師母が称賛されて文化遺産として認められる日が来ないとは言えない。日本人として貴重なこの氣功武術を受け継いだ限りは、自己宣伝に使う亜流のそのまた亜流に分散させてはいけないのである。私は正統尤氏長寿養生功を私が学んだレベルを落とすことなく、身勝手なニセの武術団体や瞑想団体に成り下がるのを見過ごす訳にはいかないのだ。この中国生まれの尤氏長寿養生功の氣功武術が日本に定着していつの日か日本で文化遺産として認められて登録されたら、それ以上の幸せはない。師母との約束を果たせる。私の生命を賭けて守っている尤氏長寿養生功を貶める者には容赦の無い断罪をせねばならない。もっとも、そんな自己の利益をなにものにも優先させる者たちは、尤氏長寿養生功文化遺産として見たこともなく、自己の野心を実現する手段としてしか見ていなかったのであろう。そんな輩には尤氏長寿養生功を学ぶ資格は無い。早い道場の消滅を願うばかりである。