漫漫来,Haere Maru Haere Papu

 慌てずゆっくり、確実に、が日本語訳であろう。先回も言ったが、何回言っても氣功の核心を衝く言葉であるから、また述べても良いだろう。心が焦ると肉体、筋肉が緊張する。アドレナリンも出る。心身に良くない。一般的に言って、中国人は大陸的で、氣が長く、功を焦らない。同じアジア人でも日本人と韓国人はせっかちで自分の世代で成し遂げようとして失敗する例が多いようである。アメリカでも、中国人は家族を大切にして三世代に渡って事業を成し遂げようとすることが多い。かく言う私も日本人の性格を否めない。だから余計に漫漫来を念頭に置いてことある度に心で繰り返す。師母もタヒチの中国人もタヒチアンも同じ表現で自分の戒めとしている。ゆっくりと確実に進むとうまく行く。すでに氣功の達人になっている。慌てると失敗すると言う真理を何世代の経験を次世代に伝えている。私の友人たちは中国系タヒチアンが多いのであるが、彼らの親たちは私と息子たちが仲良くしていることを大変喜んでくれている。中国の文化や日本の文化を私が新しい風をタヒチに運んで来ることに中国系の文化が息子たちと孫たちに伝えられることに好感を持っているのだ。アメリカの日系アメリカ人は戦争時代の体験もあって日本語と日本文化に対して抵抗があったようであるが、タヒチでは歓迎されている。文化が交錯することは新たな価値観を生み、更に新しい文化を作る。漫漫来の哲学はこれからもタヒチの文化哲学に未来永劫影響を与えて行くだろう。