師母は生きている

私が私の生命の火を燃やすことが出来たのは生涯で初めての武術の師に出会えて尤氏長寿養生功をとことんまで、修行に妥協と後悔無く徹底的に心身の余すところなく 私の体力と時間を費やした修行を与えてくれた師母のお陰であった。師母の肉体は滅び、亡くなってしまったけれども、師母は生きている。私が師母を忘れなければ、師母は死んでいない。私の最愛の妻も死んでいない。私が忘れないからだ。日本人にとって、肉親や大事な恩人や師が死んでも、霊を慰め、供養することによって忘れなければ、その人達を忘れない限り、彼らは胸の中で生きている。あれほど氣によって繋がりのあった師母と私の氣功道場に思い入れのあった私の妻を私が忘れるはずがない。だから、師母と私の妻は今でも生きているのである。三十年の間、毎日マンツウマンで訓練した尤氏長寿養生功を太田氣功道場に移して作った道場を私の妻は生命を賭して私の為に守ってくれた。師母と私の妻の為にも、私にはこの氣功道場を守り、発展させて行く義務と責任がある。ドクター尤老師にはお会いしたこともないのであるが、師母のご主人で、尤氏長寿養生功創始者でもあるドクター尤老師の逸話を毎日のように師母と先輩から聞いていた私は、私が師母と出会う前にすでに亡くなってしまったドクター尤老師も忘れることの出来ない存在の師である。であるから、ドクター尤老師も私にとっては生きているのである。強い氣で繋がって今でも生きている、ドクター尤老師、師母、そして私の妻の三人の霊の加護のせいか、昨日、尤氏長寿養生功の英文版の本がアメリカの私の先輩からついに届いたのである。早速、コピーを取り翻訳を開始する。タヒチのフランス人にもフランス語での翻訳を頼み、英文版、日本語版、フランス語版の三ヶ国での本となって日本、英語圏、フランス語圏で読まれることになる。Facebook でも英語フランス語で発信する予定であるから、瞬く間に全世界に知られることになるだろうと思われる。もちろん日本のことも忘れた訳では無い。十二月には二冊の本が出版される。一冊は道場長の水足医師の統合医療の本、もう一冊は、私のブログ記事をまとめた尤氏長寿養生功の本である。英文版の本には若い時のドクター尤老師と師母の写真がたくさん載っている。私が武術家であって氣功の師と仰ぐ方の迫力ある写真を見ることが出来るのは、私には興奮してしまうものである。この尤氏長寿養生功の全ての本は氣功、氣を習う者にとって永久保存版となるモノとなることは間違い無い。