偏差と魔境

氣功を行なうと不都合なことも起こり、全ての氣功を行なう者がバラ色の結果が待っているとは限らない。人の過去の体験やトラウマによっては、瞑想が深化する時には本人の我欲本性が強過ぎてバランスを崩して、増上慢となって、少しの訓練で、スーパーマンのようなチカラを持った錯覚に陥って、言動におかしなことを言い始めたり、傲慢な行動も起こしたりすることになる。私に破門になった者たちもこのような傾向があった。私との訓練によって得た、過剰な自信とハナクソの勁空勁で全ての秘技を会得したと言う錯覚によって、偏差を起こした典型的な例である。ハナクソの瞑想時間で瞑想の大家となった錯覚と過信を持ったオンナもいた。三十年の修行を終えた私の目を誤魔化すことは出来ない。他の流派の氣功では、軽い肉体的な問題が起きるケースはあるだろうが、我々の修行では、震脚ジャンプが主体になるから、せいぜい膝を壊すことが多いのだが、瞑想を行ない、肉体的に強くなって行くので、この傲慢で歪んだ心になるケースは多いのである。ジッと見ていれば分かることである。サンフランシスコの道場でも、そんな者たちは良く目にしていたものである。以前、日本を震撼させたヨガの団体もそうであったし、氣功の団体にも偏差は皆無ではないだろう。瞑想と肉体的訓練によって虚心坦懐に氣を下げておかねば、危険な魔境に陥り、偏差を起こしかねない。過去の自分のトラウマや体験の解決に努力するべきである。修行が偏差を起こして失敗しないように気をつけなければならない。