氣の存在の証明

この三十年来、私の人生は氣の存在の証明をする為に年月を過ごして来た。初めは、そんなことはあり得ない、ヤラセだ、カネを払って投げられている、とか言って私は詐欺師扱いをされていたような状況であったが、今は、氣の存在を疑う者は少なくなっているようである。氣の存在の証明をする為にテレビ局の番組に出て、有名人を勁空勁で投げ飛ばすことによって氣の存在を訴えて来たのであったが、もう日本ではそんなことをする必要は無いと思っている。その段階から、もっと社会貢献が出来る道を探っていたのである。そして医療、治療への具体的な応用として鍼灸の置鍼と太田式氣功整体の確立を終えて、熊本講習会はその第一歩となるものとして位置付けているのである。そしてまた、スイス、ドイツに於いて、最初のヨーロッパ講習会を開催する可能性が出て来て、私は感無量の気持ちで一杯になっている。当初のテレビ出演から隔世の感がある。でも、私は一回一回のテレビ出演と講習会は私にとってひとつひとつのできごとに思い入れがあって、楽しくも、良い経験をさせていただいたと感謝の気持ちで一杯になる。それらの体験が無ければ私の今は無かっただろう。体験の積み重ねが私のワザ、勁空勁の熟成を促し、私の念願であった初対面者との勁空勁が百パーセントの成功率になって、タヒチやヨーロッパにおける講習会開催が可能になって、これらの体験による自信がみなぎり、この老齢になっても日本の地方都市でも、ヨーロッパのスイス、ドイツでも私一人で出掛けて行って講習会を開く自信と誇りは若者には負けぬほどの精神力旺盛になった。これまでの体験の賜物である。これまでの生きて来たできごとの積み重ねが今の私を作っている。今年の本の出版、来年の英文版、フランス語版、ドイツ語版、で一気に尤氏長寿養生功は拡がるだろう。同じことが日本でも起きる。耳の置鍼と氣功整体はこの氣功武術の訓練が無かったならば出来ることは無かった。全て、氣のおかげである。三十年の中ではさまざまな邪魔が入り、道場を失ないかけた時もあったのであるが、一生懸命に頑張って来て良かった。十年来の幹部指導員には多大な心配と迷惑をかけた。無駄な時間も取らせてしまった。私に関わった道場生には感謝の念しかない。やっと師母との約束を果たせる時が来る。尤氏長寿養生功を訓練する者が幸せになって、社会貢献も出来ることになったら、ドクター尤と師母もお喜びになるに違いない。