空勁への手順

尤氏長寿養生功最大の秘技、空勁への手順を説明したい。本当は秘技であるから説明など、公開はしていけないのだが、ドクター尤老師、師母も亡くなられたことでもあるし、私が開発して誰にでもかけられるよう工夫した手順ならば、問題は無かろうと思う。これを読んだ方が太田氣功道場の講習会に一人でも多く参加して自己の持つ氣に目覚めて人生をより有意義なものにしてもらえば、この手順を書く意義は大きいのである。まず第一に、あなた自身の氣を感じなければ空勁どころか、氣功を習う資格は無い。その自分の氣を感じる方法を教えよう。両手を合わせて、煙が出るほど強くこすってもらいたい。手が熱くなったら両手を30センチ位離す。これを講習会ではいつもさせるのだが、いつぞや、先生、まだ煙が出ていないのですが、と言った者がいた。手をこすって煙が出る訳は無い。熱くなった両手を広げて両手に何か感じるのは通常、人間ならば、誰でも起こる生理現象である。モヤモヤした暖かい感覚、静電気のような感覚、チリチリする感覚、涼しい感覚、感じる内容は人それぞれ、個人差がある。感じるものがあれば何でも良い。それが、貴方の氣である。氣功の専門用語で氣感と言う。氣の通りの良い者や敏感な者は特別に両手のあいだに空気のボールのような丸いエネルギー体を感じる時もある。こんな人はすでに達人である。すぐにでも上級者になれる。我々の上級者のクラスに入っても、上級者と共に訓練をすることができる。私は最初は氣を感じなかった。道場の雰囲気が私に敵意を持って接していたので、道場に行く度に何を言われるやら、と毎回、緊張していたからと思われる。それはさておき、次に私の氣を感じるのが必要になる。貴方の氣と私の氣が繋がって、私の氣を感じる時には貴方の手や腕が私の氣で引っ張られて、動くはずである。もちろん、動かぬ者もいる。初対面であるから誰でも緊張する。リラックスしてくださいと言うと、大抵の人はリラックスすることが出来ない。逆に緊張するだろう。意識はうまくリラックスしようとするのでその意識自体が緊張を招くのである。だから、瞑想しなければならない。瞑想して雑念をせぬようトレーニングするのである。呼吸に集中して吐く時に時間をかけて息を吐くようにすると筋肉が緩み、真の意味でのリラックスが出来るようになる。であるから、毎月の講習会に参加する前にこの瞑想と氣感の準備をしてもらって、講習会に参加してもらうことにしている。氣を感じなければ、時間とお金が無駄になる。貴方が氣を感じなければ、私の氣を感じなければ、氣功の会話を出来ない。氣の交流は出来ないのである。初めから氣感のある方は瞑想を習慣としてる人、呼吸法を習った人、中国内家拳に携わる人などである。それに集中力のある方などだろう。これで分かるように自己の内側に意識意念を向ける人は氣を感じるようである。いずれにせよ、この手順で、私は初対面者を勁空勁で投げたり、コントロールしているのである。私とうまく氣の交流が出来た者は今までずいぶんとたくさんいるのだが、人生がまるっきり転換して隠れた才能がいっぺんに開けた者もいるし、自分の仕事に氣で助けられた者、治療不可と医師や病院にサジを投げられた患者など人生に大きな影響を受けた者は数多い。これが、私が初対面者を講習会で投げ飛ばす理由である。せっかくこの世に生を受けて、氣の存在を知らないままでこの世を去るのはあまりにもったいない。氣があらゆる全ての人間活動の源のエネルギーであることを知っているならば、人生を飛躍的に転換出来たかもしれない。全ての人に生まれつき備わっているエネルギーであるから、そのエネルギーを大事に育てて自分の人生に役立てていろいろな分野で成功してもらいたい。この氣功を、尤氏長寿養生功を教授することが社会に役立つことになる。社会貢献となることを私の職業としているのは現在の私に大きな誇りと喜びを与えてくれているのである。