帰国

オークランドニュージーランドを出発して日本に向かう日である。十二月の十日に出て今日二十六日に帰る。障害のある身の私には少しキツイ旅であった。随分の距離を自分の脚で歩いた。三年前の私を知る者には奇跡と言うだろう。とにかく自分一人で海外旅行している。しかも目的を持ってその国に行って、結果を出して帰国する。六十九歳になって、ますます気持ちの上では誰にも負けない、気迫と体力も若者には遅れを取ってもない、そんな若い気持ちを持てるのは、私が三十年に及んだ尤氏長寿養生功の訓練のおかげである。この氣功のおかげで、九死に一生を得た経験を二回もして膝のケガを乗り越え、左腕の尺骨と橈骨を二本同時に折った骨折も放って置いたら、勝手に二本の骨が生えて来て骨は元通りの骨になり、修復手術を受けて今に至って今タヒチの帰りにニュージーランドに寄ってから日本に帰国しようとエアーニュージーランドのカウンターにいる  。身体は軽い疲労感があって眠けがあるので、機内ではすぐに寝て、グッスリ寝ていたら、日本に到着するはずである。移住の為の準備とタヒチ全島制覇、世界進出の為の準備も同時進行で進んでいる。思っていたよりもすんなりと進んでいるので、驚くばかりである。一介の氣功に携わる者が小さな国一国の未来に貢献出来ることは私には大変名誉で痛快なことである。難しい尤氏長寿養生功の習得だけで、目的を達成したと思う者の中で、それ以上のことまで 成し遂げようとしている。身体に障害を負っても、こんなことまでも出来ると云うことを証明したい。人間至るところ青山あり、敵が百万ありとても、我一人行かん。と言う気概である。