正中線 ブレない心身

正中線は武術武道に於いては基本の特に重要なものである。脊骨は垂直に、正面の中心線は鼻とへそを結んだ身体の真ん中の線の正中線を守る。地球の中心に向かって垂直となるよう、背骨がアンテナのように一本の木がどの方向にも傾かぬように站椿功と震脚で鍛えた筋肉がロープで大木を各面 から引っ張り、その大木の正中線の背骨を支えてまっすぐになるように正中線が曲がらないようにすると身体はブレない。そして心、精神にも好影響を及ぼして心身共にブレなくなる。心がブレなくなるのは身体がブレなくなってからである。先ず、身体を作らねばならない。これに加えて上虚下実になるともっとブレなくなる。正三角形になれば、安定性が増す原理である。西洋風の肉体の理想は逆三角形の身体であると思うが上虚下実の逆になるから、安定性が無いように思われる。心身共にブレてしまうだろう。見た目や恰好は良いだろうが、尤氏長寿養生功にはそぐわない。脚が長過ぎることも震脚ジャンプで膝を痛め易くなる。いわゆる胴長短足の体型の方がより有利に安定性のある身体になって、正三角形の上虚下実になり易い。こうしてブレない心身はより強い勁空勁を打てるようになるだろう。日本人が世界に冠たる長寿となっているのは、食事の和食や国民皆保険の他に胴長短足の体型が寄与していると私は思っている。