虎の型

上級者の訓練に虎の型という型がある。足を肩幅ほどに開き、両手の指を虎が威嚇するように開いて指を何かを摑むように曲げたポーズを取って、眼を虎のように見開いて五分間ほど立つ。後ろ足を軸にして立つから後ろ足の筋肉には相当な負荷がかかる。手からは氣が出て、眼からはシェン、神が出てくる。私がこの訓練をしていた時にコンタクトをしていたので、眼を見開き一点を睨んでいると、自然にポーンとコンタクトレンズが飛び出てしまった。眼がシェンを出そうとして圧力も外側に出てレンズを押し出してしまったのである。今、この上級者の訓練は私の指導員に受け継がれて伝承が続いている。