外から内へ

中国には本当にビックリするほどの数の武術があり、外家拳内家拳とに別けられる。その名の通り、外とは、身体の外側、筋骨を鍛える突きや蹴りを主体にする武術、逆に身体の内側を鍛える、身体の中に存在する氣を充実させる瞑想を主にする武術の二つに分かれている。日本においても空手と柔道に代表されるように突き蹴りと投げ技に別けられる。また剣道もあるだろう。近年では、関節技の合気道少林寺拳法もある。我々の尤氏長寿養生功は特に瞑想が主体の内家拳ではあるが、それだけではない。尤氏長寿養生功は氣功武術で、形意拳から派生した意拳の影響も受けて突きも存在する。しかも、瞑想はチベット密教から来る秘密とされて来た、近年、ストレスに有効とされるマインドフルネスと言われる瞑想を取り入れているから、内家拳の中でももっと内へと向かう氣功武術なのである。人間として生まれて、若い頃は内よりも外に向かうので、外見や筋骨が気になって外家拳を習うだろうと思うが、長年外家拳を習った後に健康長寿になるには筋骨よりも身体の中に存在する自分の氣に気づいて内側に向かうことになって、あれこれと調べ始めることとなる。太極拳が有名であるが、型や運動そのものが瞑想となっている太極拳は素晴らしいものがある。氣功武術としての尤氏長寿養生功太極拳よりももっと、ユックリな動きをして身体の内側を鍛えて行く。前にも言ったが、脊髄小脳変形症をも改善させる効能があるのだ。先日もリハビリの先生に聞いたのであるが、不治の病とされる難病の進行を食い止めるだけでも、現在の医学の常識を超えていると言われるのであった。瞑想や運動が病者の健康にどれほどの効果があるか、この事実を知れば、もはや、病者も健常者もこの氣功武術尤氏長寿養生功を訓練しない手は無い。人間の人としての人間性を磨く方法、理由としても尤氏長寿養生功を修練することは意味のあることなのである。私も若い頃は少林寺拳法に打ち込んだものだったが、中年期になって、内側の氣を鍛えることに気づき、東洋医学と尤氏長寿養生功を学ぶ機会を得て、今に至っている。尤氏長寿養生功を学んだ後の私の人生は大きく変わり、嬉しく楽しい幸せな毎日を過ごしている。私の生命を奪うような病いも乗り越えて、集中治療室の中で私一人が生還した。不思議な縁を感じながら、今日も尤氏長寿養生功の訓練を続けている。