2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

補と瀉

補瀉は鍼灸に於いては、氣を患者に対して患者の氣が不足している時に補うことを補と言い、余りある時には瀉することを瀉と呼ぶ。氣を過不足無く、経絡内を流れるようにする鍼灸師の技術を指す専門用語である。が、実際にこの技術を実践している鍼灸師は少な…

生き甲斐と幸せの共有

生き甲斐を持つことは人生を心豊かに生きる大きな手段となる。そしてその生き甲斐が健康や長寿に役立つものであれば、さらにもっと積極的に関わることで老後には仲間も増えて、楽しく幸せに生きる為の潤滑油となる。私の尤氏長寿養生功の教授は私の老後の生…

勁と空勁

勁は中国内家拳の太極拳、意拳などで有名だが、日本の合気道は勁の武道であると私は認識している。もちろん、修行の浅い者は勁を使うことは出来ない。勁を使おうとすれば、師範クラスにまで長年の修行訓練が必要だ。空勁はその上の領域にあるだろう。そして…

勁空勁の手順

初回の最初に勁空勁を使おうとする時に一番重要なことは、相手の者自身が自分の氣を感じることである。自分の氣を感じることが氣功の世界に入る条件である。先ず、自分の氣を感じなければ、こちらは何も出来ないし何も起きない。外国語の英語を習うにアルフ…

氣とは?

氣については、さまざまな説があり、今のところ有力な説はない。氣は中国の古代哲学の陰陽五行説に基づいて中国医学の根幹を成す考え方から鍼灸の治療をする薬のような役割を果たすエネルギーとして何千年と語り継がれて実践されている。最近では WHO, 世界…

漫漫来,Haere Maru Haere Papu

慌てずゆっくり、確実に、が日本語訳であろう。先回も言ったが、何回言っても氣功の核心を衝く言葉であるから、また述べても良いだろう。心が焦ると肉体、筋肉が緊張する。アドレナリンも出る。心身に良くない。一般的に言って、中国人は大陸的で、氣が長く…

氣の輪

私がアメリカサンフランシスコで尤氏長寿養生功を修練して氣を身体に溜めて日本に一時帰国したのが1994年のことであった。その氣は2020年にはタヒチに移り、世界に向けて発信することになっている。すでにタヒチには私の下に集まる道場生もいる。氣の輪は水…

ユーモア

師母の性格個性はとてもユニークで、冗談が好きで、私をいつも笑わせてくれた。それでも初めから、そうであった訳ではない。初めのうちはとても怖く、 何か言っても、不機嫌な顔付きで私を威嚇する。通訳の中国人女性が師母は日本人が嫌いだ、と言っていたけ…

覚悟

どんな分野であろうが何かやってみようと思ってマスターしようとするならば、それを好きと思えば、今迄のなにごとも中途半端で終わっていたならば、今までの自分の人生と訣別して新しく人生をやり直してみたいと思えば、一大決心をして、覚悟を決めねばなら…

千のワザより一つのワザを

柔道にはたくさんのワザがあって、オリンピックの選手は全てのワザを身につけて、試合に備えるのかもしれないが、中国内家拳ではたくさんなワザを覚えるよりも、たった一つのワザを徹底的に訓練してそのワザを必殺ワザになるまで磨き上げる。私の経験から言…

生老病死

このことについては、毎回の講習会で講話として話をする。氣功の特徴を簡潔に説明できるので、毎回話をする理由である。人間は生死については自分でコントロールを出来ないもので、生まれてくることと死ぬことはそれこそ神の領域であって貴賎富貴を選べずに…

厳しさと美しさ

自然が厳しい北の大地や山々は厳しいと同時に美しい。厳しい環境は人間にも影響を与えて肉体と精神に影響を与える。尤氏長寿養生功の訓練も私の知るどんな武術より厳しい拷問のような訓練が必要であった。そして、その厳しさを通り越す経験をした者にだけ許…

伝統

どんな素晴らしい伝統もただ伝えられた伝統を守るだけでは伝統を守ることにはならない。伝統を受け継ぎ、新しい挑戦をして更に発展させて伝統に付け加えるものを創造したものが伝統に加えられて、それがまた伝統となって行くというプロセスが大事なのである…

集中

尤氏長寿養生功で培われた集中力はとてつもなく高くなる。氣功に於ける集中は緊張の無い集中で、リラックスした集中となる。だから、この集中力は氣功を飛び出て他の分野でもその集中力は使えることになり、多大な結果が出ることになる。いろいろなことに応…

勁空勁とオキシトシン

最新医学ではペットと見つめ合うとペットと飼い主の脳からオキシトシンと云うホルモンが放出される量が三倍になることが判明した。オキシトシンは人間の心を癒して痛みを軽減して心身の健康に有効性がある。最近のユーチューブに載せている動画を作る際に指…

百年目のオリンピック

来年日本でオリンピックが開催されるが、明治の時代に日本が初めてオリンピックに参加して百年目になる。日本人の小さな体格はこの百年劣等感を持って、参加して来たのであるが、最近、金メダル候補に日本人の名が出るようになっている。食生活と練習環境の…

呼吸

師母は良く我々に突きには呼吸があると言っていた。当時は何のことを言っているのか、良く分からない。今になってみると、なんとなくわかる氣がする。尤氏長寿養生功の訓練とワザを教えるようになって、ワザには緊張と弛緩の相対立するものを使い分けること…